私のコーチングの師匠マイケル・ボルダック氏は
7才の頃、父親によって母親を殺されてしまうという、
とてつもなくツラい出来事を体験しました。
それがトラウマとなって吃音証を煩い、
働くのが困難になってしまうほどでした。
それでもいま、成功者として世界中で活躍しているのは、
過去の出来事を、
自分自身に”チカラ”を与える意味付けに
変えることができたからでした。
それは簡単なことではありません。
でも、もう、
過去の出来事は、
変えることができないのです。
だから、あとは、
これから先、
自分がどう生きていきたいか
ということだけが課題として残るのです。
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マイケルほどのつらい体験はしていなくても、
生きていれば、
なかなか向き合いたくないことの1つや2つ、
誰にでもあるのではないでしょうか。
私はタイに滞在中、
仲間たちとNLPを学びながら自分に向き合う中で、
あることを思い出していました。
それはもう、ほとんど記憶にはないけれど、
その時は”自殺”という2文字が頭の中によぎるほど、
深刻に悩んでいました。
思春期であれば、
もしかしたら誰にもそういう時期があるのかも知れません。
中学2年生を終えて、海外から日本に帰国した私は、
すぐに日本の学校に馴染むことができなかったのです。
詳細は控えますが、
中学3年生の時に、私はとてつもなく深い
”孤独”と”拒絶”を感じていました。
***
今ではすっかり忘れていたことですが、
様々なところで
自分自身の足を引っ張っている出来事であることは
タイに来てから薄々感じ始めていました。
なので、
無意識レベルでしまっていた
この出来事について、
「歴史を変える」ことにしました。
仲間と一緒に、
学んだスキルを実際に活用していきます。
最悪の場合、「トラウマ」を扱うので、
過去に遡る時には、
敢えて良い感情を感じたまま、
時間を巻き戻していきます。
そして、過去におけるネガティブな出来事について、
知的な判断ができる状態を保ったまま、
客観視をすることで、
過去の意味付けが正しかったのか、
相手の視点から考えてみたらどうなのか、
第3者の視点から考えてみたらどうなのか、
チェックをしていきました。
すると、今までの解釈がすべて、
私の一方的な思い込みであること
が分かりました。
今はもう、大人なので分かります。
***
過去におけるネガティブな出来事は、
今ではもう、
すっかり忘れてしまっているようなことかも知れません。
でももし、潜在意識の中で、
あなたの足を引っ張っていたとしたら、
本当にもったいないですよね。
だって、そんなこと、
わざわざしなくても良いのに。
***
全ての出来事は、
自分の成長のためにある。
どんな出来事もすべて
自分の”チカラ”に変えてしまうこと。
これができたら本当に最強だと思う。
もし、機会があるのであれば、
もし、一緒に向き合うことができるのであれば、
過去の歴史を塗り替えて、
一緒に新しい歴史を作っていくことができたらと思います。
みんなが過去に捕われず、
未来に期待をして、生きていけば良いのだから。
▽おすすめの本:マイケル・ボルダック/著