恋するように生きる、LIFE SHIFT

自分だけの人生を豊かに紡ぐコミュニケーション術

相手の感情に振りまわされなくなった瞬間

これだけはして欲しくない、
こんな風にされると、縮こまってしまう。
そういう苦手な行為って、ありますよね。

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とにかく大きな声で怒鳴られるのが嫌だった

今でさえ、歳をとって丸くなりましたが、
私の父はとても厳しい人で、
仕事もストレスフルだったので、
子どもの頃はよく、目をつり上げて、叱られました。

 

だから、
大きな声を出されたり、
恐い顔をされたりすると、
ドキっとしてしまいます。

 

自分が怒られるならまだしも、
タクシーの運転手さんや、
家族じゃない人にまで声を荒げているのを見ると、
それはそれは心が痛みました。

 

やめて、お父さん。
恥ずかしいよ。

 

いつも、そう思っていました。

 

 

恐怖のトリガーが発動しなくなっていた

今日、ひとつのことに気づきました。

 

1対1の打ち合わせに呼ばれて、
あることについて、
作戦会議をしていた時のことです。

 

この作戦会議、
かなり頭を使わないと、
大きな会議を通過するのは難しそうです。

 

「ああでもない」「こうでもない」と、
あらゆる可能性やリスクについて、
話していました。

 

ところが、なかなかこれといった突破口もなく、
ある時点から急に、
打ち合わせの相手が苛立ち始めました。

 

急に声が大きくなり、
図解するために用意していたノートを
力強く叩くようになったので、
感情のスイッチが入ったことがすぐに分かりました。

 

打ち合わせの相手は、
それなりの役職者でした。

 

昔の私だったら、
感情的になられた時点で、
萎縮してしまったり、気持ちが揺れて、
話し合いにならなかったかも知れません。

 

でも、
今回は違いました。

 

ただ単純に、相手の変化を観察していました。

 

「あ、今、声の大きさが大きくなったな。」

「言葉遣いが投げやりになってきたな。」

「身振り手振りが大きくなってきたな。」

 

こんな感じです。

 

全然、私自身の感情に、
影響を受けませんでした(笑)

 

コーチングセッションで、
相手の様子や状態を確認しながら、
コミュニケーションを取っていくので、

いつの間にか、
無意識で観察モードに入っていたようです。

 

おかげで、私の方は感情的にならずに、
ニュートラルに話をすることができましたし、

相手が感情的になったことが分かったので、
意図的にパターンの中断をすることで、
その状態から抜け出すことができました。

 

 

パターンの中断ができないと何が起きるのか

私よりも先に、別の人が打ち合わせをしているのを、
たまたま、目にしました。

 

上司は一方的に話したいことを話して、
部下は何を思っているのか、
半べそをかきながら席に戻ってきたのです。

 

どうやら、
いじめられている訳ではないようです。

 

もしかしたら、
悔し涙かも知れません。

 

でもそれは、
「仕事で成果が出せない悔しさ」ではなくて、
「伝わらない悔しさ」のように見えます。

 

相手が感情のままに話しているのに対して、
それを中断することができず、
ただただ、言われっぱなし。

 

これは、なかなかのストレスです。


ノンストップで話されてしまうと、
自分の考えを話す隙もないですし、
「話を聞いてくれない」「分かってくれない」
に、なってしまいます。

 

一方的なコミュニケーションは、
かなりストレスを感じます。

 

 

相手の感情に影響を受けないためには

とにかく、
相手の状態の変化を単なる事実として
観察することができれば、影響を受けにくくなります。

 

逆に、
「声を荒げた」=「私の事が気にくわないんだ」
みたいな、こういう意味づけをしてしまうと、
こちらも身体が縮こまってしまいます。

 

この意味づけが正しいか正しくないかは、
本人に聞かないと分かりません。

 

「私の事が気にくわない」のではなくて、
「気の利いたアイデアも出てこない自分に苛立っている」
かも知れません。

 

誤った解釈をして、
自分のパフォーマンスを下げてしまっても
良いことはありません。

 

なので、相手の反応の違いを、
ただただ、物理的に評価し、
その状態を回避する方向に
できるだけ早めにスイッチしてしまいましょう。

 

相手の感情に振り回されるのは損ですからね。

 

もし、動揺するようなサインが出たら、
観察モードに切り替えてみてください。

 

何か、気づくことがあるかも知れません。