全7日間のプログラムで、
ちょうど折り返し地点である4日目の朝を迎えました。
恐らく、本当はちゃんと講義が用意されていたと思うのですが、
朝イチのテストを終わらせた後、
私たちは瞑想の時間を取ることになりました。
マイケルの自宅のセミナールームで、
椅子に座ったままでも良いし、
地べたに座っても良いから、
自分が心地よく、
ただただ、呼吸に集中できる状態で、
瞑想をするように、と。
私は以前、ヨガのクラスで呼吸法を習っていたので、
鼻先に一点集中、
脳内に酸素が充分に行き渡るように、
深く、丁寧に、呼吸を重ねました。
***
朝の時間だったので、
ブラインドの隙間から、太陽の光が差し込んできているのを
まぶたの上から感じることができました。
自分自身の、
呼吸の音を聞きながら
一定のリズムで呼吸を繰り返します。
深く、ゆっくり、丁寧に。
鳥の鳴き声や、
風によって木々が揺れる音が、聞こえてきます。
うっすらと目を開けると、
窓の外に見えるプールの透明度の高い青い色や、
優しい木々の緑色と、
太陽のあたたかな光が目に入ってきます。
セミナールームには、
みんなも一緒に居たはずなのに、
自分の世界に集中して、
穏やかであたたかな気持ちを感じました。
どれ位の時間、瞑想していたか分かりません。
マイケルは言いました。
「このまま瞑想を続けても良いし、
外を散歩したい人は一緒に散歩をしよう。
ただ目の前にあるものに、
感謝の気持ちを感じるんだ。」
私は一緒に散歩に出かけることにしました。
***
4日目にしてはじめて、
マイケルの自宅から外に出ました。
自宅の敷地も広いので、
窮屈さは感じていなかったのですが、
それでも外に出られたのは嬉しく思いました。
何を話すわけでもなく、
ただ、歩きます。
風を感じて、
道路の脇に咲いている花を愛おしく感じたり、
誰かのうちの木になっている果物を観察してみたり。
空を見上げたり、
カラダを動かしてみたり、
太陽の熱をジリジリと肌で感じてみたり。
”いまここ”に居ることに、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
あ〜、幸せだなぁ。
幸せって、
どこに居ても感じることができると分かりました。
世界中の、どこに居てもいいなと思いました。
その時、
自分がどれだけ見栄を張るためだけに
住む場所を選択したり、
身につけるものを選択していたのか、
ということに気づきました。
都心のど真ん中に住むことに、
何の意味があるだろう。
職場に近いのは良いことかも知れないけど、
自宅に帰ってきて、安らぎを感じているだろうか。
もっともっと、
広い空や、自然を感じられる、
ゆとりのある場所に引っ越そう。
そう、思いました。
***
ある程度のところまで行くと、
もう家もなく、この先には何もないことが分かりました。
また来た道を戻ります。
(もう、今日は勉強する気にならないな〜。)
そんな状態だったのが伝わったのか、
予定されていたのか分かりませんが、
お昼ごはんは海が見えるビーチまで行って、食べることになりました。
時には、
こうやって、ただただ呼吸をすることだけに集中したり、
自然の音や風景に、
身を寄せることをしてみると良いかも知れません。
どれだけのことを、感じることもなく、
見過ごしてしまっているのかが分かります。
当たり前のことに、もっと感謝することができるのです。
瞑想のチカラで感性を研ぎすます。
どこでも出来るので、ぜひやってみてください。
鼻からゆっくり息を吐ききって、
そしてゆっくりと吸う。
何か、感じたり、気づくことがあるかも知れません…♡
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