恋するように生きる、LIFE SHIFT

自分だけの人生を豊かに紡ぐコミュニケーション術

考えるのをやめて、感じる。そしてまた、考える。

500人以上を収容する大きなホールで、

ある企業のバイスプレジデントの話を聴いていた時。

私は考えるのをやめ、感じることにしました。

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社会人になってから、ずっとずっと思考優位で生きてきた

20代の頃は、

たくさんのビジネス書を読んで、

たくさんのフレームワークを学び・活用して、

 

社内のコンサルティング機能とも言える、

営業企画部門でガシガシ仕事をしていました。

 

当時の私のTOP5ストレングスは、

1:内省

2:自我

3:収集力

4:個別化

5:分析思考

 

内省がトップなのは今も変わりませんが、

特にデータを集めることが好きで、

仮説を立ててはデータを集め、分析し、

施策を立案し、社内にリリースする、

を繰り返していました。

 

理論上正しいことが大切であり、

人間が感情の生き物であるということが

理解できていなかった頃です。

 

他の人と比べても、

自分は戦略家で分析思考が強く、得意で、

逆に、感性を働かせることや、

クリエイティブであることは苦手だと思っていました。

 

思考優位ではなく、感性優位にスイッチすること

師匠マイケル・ボルダックの下で、

コーチングやNLPを学ぶようになってから、

感情を扱うことの大切さを知り、

 

私が尊敬するセッション業のプロの方々からも、

もっと感性に正直に生きるようにと、

言われるようになりました。

 

自分に嘘をつかない。

 

自分に正直に生きる。

 

自分の感性を信じる。

 

最初の頃は、

それがどういった事なのか、

あまり理解していませんでした。

 

やっているつもりなんだけど…?

これじゃダメなの?

どこがあなたと違うの? 

 

そう、思っていました。

まだ、思考が優位な状態でした。

 

何も考えない、ただ、感じるままに感じる。

500人以上を収容する大きなホールで、

私は、世界中に事業展開をしている日本の製薬会社の、

外国人バイスプレジデントの話を聴いていました。

 

日本語でプレゼンテーションをしてくれますが、

とても情熱的で、愛に溢れる方であるということが、

ひしひしと伝わってきます。

 

でも、私は、

その方のプレゼン内容に、少し違和感を感じました。

 

なぜ?

どこに違和感を感じるんだろう?

 

少し、考えました。

 

呼吸が少しずつ、早くなっていきました。

 

私は身体が反応していることが分かったので、

そうだ、考えるのをやめよう。

ただ、感じてみよう。

 

そう決めて、身体が反応するままに

感じることにしました。

 

すると、だんだん呼吸が乱れてきました。

 

もしかしたら、ここから先は、

過呼吸になるかも知れないと思ったので、

呼吸のパターンは一度、中断しました。

 

意識を、全身に向け直すことにしました。

呼吸に意識が集中してしまっていたので、

身体全体がセンサーとなるようなイメージで、

ただ、全身で話を聴いていました。

 

すると、ポロリと涙が出てきました。

 

悲しいのかな?

どんな涙なのかな?

 

自分に問いかけます。

 

✔️ 過剰に管理された社会になっていくことへの恐れ

✔️ 窮屈感

✔️ 会社組織にはいられなくなったことへの無力感

✔️ 期待に応えられなくなった申し訳なさ

 

こんな感情に気づくことができました。

 

思考優位で考えていても分からなかった、

複雑に絡み合った感情の種類を、

感性優位にスイッチしたことで、

理解することができました。

 

考えるのをやめて、感じる。そしてまた、考える。

「考えるな!感じろ!」ではなく、

「感じろ!そして考えろ!」

ある方が、こんな風に仰っていました。

まさに、その通りだなと思います。

 

感じて終わりでは、学びがありません。

 

ただ、感情を解放した、という意味では

気持ちが良いかも知れません。

 

でも、

まずは感じることを優先しながらも、

「だから自分はこうしたいのだ!」とまとめるためには、

やはり思考するというプロセスも大切だと思うのです。

 

 

みなさんは、

自分の感性に従って生きる、ということを

実感していますか?

 

それとも、どこか誰かに制限されていると、

感じてしまったりするでしょうか。

 

自分が何をしたらいいのか分からないなって

思った時には、ただ“ 感じる ”ということを

してみても面白いかも知れません。

 

ご自身の微細な心の動きを知る手がかりに

なるかも知れません。

 

もっともっと、自分に正直に、

もっともっと、楽しく生きたいですね!

 

感性を優位にするようになってからは、

新しい企画のインスピレーションが

どんどん湧いてきて、とっても楽しくなってきました。

 

あんなことしたい!

こんなのはどうだろう!

 

そうやって、

クリエイティブであることの楽しさを

味わうことができます。

 

思考 ⇄ 感性。

ロジカル ⇄ クリエイティブ。

 

どちらの能力も、引き出して、

やりたいことを形にしていきたいなと思います。