恋するように生きる、LIFE SHIFT

自分だけの人生を豊かに紡ぐコミュニケーション術

さよならの予告

引越しまで、あと1週間となりました。

いつも通っている駅前のTULLY's の店長さんに、

ちゃんと挨拶したいなぁって、ぼんやり考えていました。

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最初に話しかけたのは宿題だったから

私は元々、

店員さんに話しかけたりするタイプではなくて、

どちらかと言うと、ツンとしていて、

どこかお高くとまった感じ?の人間でした。

 

効率的なオペレーションを求め、

ちょっとした会話を楽しむなんて、

心に余裕があるタイプではなかったのです。

 

駅前のTULLY's には、仕事の前に、

ほぼ毎日通っていました。

 

いつも、「本日のコーヒー」を頼むので、

朝勤務に入っている店長さんは、

私がドアから入ってくると、

 

オーダーを聞く前から、

「本日のコーヒー」の準備を始めます。

 

それに対して、特に会話をする訳でもなく、

笑顔で、(どうも)って、返す程度でした。

 

そんな私が、TULLY's の店長さんに

話しかけるようになったのは、

NLP神経言語プログラミング)のクラスの

宿題になったからでした。

 

 

ちょっとした会話が心地よく感じた

相手とマッチング&ミラーリングをして、

連絡先を聞き出すというのがクラスの宿題でした。

 

連絡先を聞き出すまではしなかったのですが、

小心者だった私は、

本番の前の練習みたいな感じで、

 

まずは話しかけやすい人を選んで、

マッチング&ミラーリングをしてみて、

スムーズに会話を始める、ということにトライしたのです。

 

私は元々、雑談が苦手という意識がありました。

 

そんな会話になんの意味があるんだろうって、

思っていました。

 

でも、やってみると、

ちょっとした会話を楽しむことが

こんなにも知的なことで、

そして心があったかくなる瞬間なんだ、

ということに気づきました。

 

それ以降、

店長さんとは少しずつ、

会話をするようになりました。

 

 

今日、初めて質問をしてくれた

その店長さんは、

もの静かなタイプで、

あまり会話が得意な方ではないようでした。

 

私が話しかけても、

少し返事に言葉がつまります。

 

それでも、察する力がとても高い方で、

私はその気遣いが、とても好きでした。

 

今日もお店に行ったら、

店長さんがレジに立っていました。

 

私がレジにたどり着くと、

「アイスコーヒーですか?」と、

もうアイスコーヒーを入れる準備をしながら

聞いてくれます。

 

暑い日が続いていたので、

最近はいつも、アイスコーヒーでした。

 

今日もそのつもりだったので、

「はい、アイスコーヒーで。」と

答えました。

 

どんなタイミングだったか

忘れてしまったのですが、

今日、初めて店長さんの方から話しかけてくれました。

 

「ここには住んでいるんですか?

 それとも、職場なんですか?」

 

なんだか嬉しくなりました。

 

「住んでます。」

 ・・・

「でも、来週引っ越しをするんです。」

 

ぼんやりと、

引っ越しすることを伝えたいと思っていたら、

その時が、思いの外早く来てしまいました。

 

「そうなんですね。」

 

少しさみしそうな顔をしました。

 

「また何かの機会に来てくださいね。」

 

私もなんだかさみしくなりました。

 

 

頑張った時も、頑張れなかった時もここにいた

今、思い返すと、

いろいろな時間をこのお店で過ごしました。

 

会社に行きたくなくて、

コーヒーを頼んだ後、椅子に座ったまま、

動けなくなって、

そのまま会社を休むことにした時もありました。

 

コーチングの勉強を頑張って、

テキストを一生懸命に読み込んだり、

セッションのトークスクリプト

長い時間かけて作った時もありました。

 

ただの、駅前のコーヒーショップだけど、

自分の状態を知ることのできる、

バロメーターのような場所でした。

 

 

ありがとうの気持ち

今日、お話ができて良かった。

 

本当にお引っ越しの日は、

駅の向こう側にある和菓子屋さんで

お気に入りの和菓子を買って、

店長さんに持っていこうかな。

 

近くで優しく見守ってくれて、

本当にありがとうございます。

 

新しい引っ越し先でも、

こんな場所ができたらいいな。

 

お題「自分の住んでる街」